唯是日出彦「シェパード」唯是日出彦「シェパード」

祖父・唯是日出彦(1905〜1966)の生涯について、「唯是日出彦と軍用犬」というテーマで記事を書いています。その8で、今回が最終回です。

唯是日出彦と軍用犬 その1

唯是日出彦と軍用犬 その2

唯是日出彦と軍用犬 その3

唯是日出彦と軍用犬 その4

唯是日出彦と軍用犬 その5

唯是日出彦と軍用犬 その6

唯是日出彦と軍用犬 その7

前回は、戦後の北海道における日出彦と犬の関わりについてご紹介しました。今回は、日出彦がその生涯を通じ、犬とどう向き合ったのかを、ある芸術家の回想から探ってみましょう。

現代版画の巨匠、一原有徳(いちはら ありのり。1910~2010)の著書『脈・脈・脈 山に逢い、人に逢う旅』(現代企画室、1990年)に、「犬の声[故・唯是日出彦]」という随筆が遺されています。長くなりますが、一部を抜粋し引用します(原文ママ)。

一原有徳『脈・脈・脈 山に逢い、人に逢う旅』(現代企画室、1990年)

解説は不要でしょう。一原さんが書いたことにすべてが包含されています(俳人「九糸」でもあった一原さんは、俳句を詠んで結んでいます)。軍用犬であれ、警察犬であれ、盲導犬であれ、人の役に立つ犬を育てること、それが日出彦の目指すところでした。人あっての犬、犬あっての人。人間とイコールパートナーになれる名犬を見出し、育てること。そこに情熱を注いだのです。

本質はアイロニーあふれるクリエーターだった日出彦にとって、人間社会へのアンチテーゼを含め、自ら育て上げた犬たちも芸術作品の一つだったに違いありません。

“永遠の日出彦少年”のこと
唯是日出彦

今回をもって、「唯是日出彦と軍用犬」シリーズを終わります。お読みいただき、ありがとうございました。本ブログで後日、“永遠の日出彦少年”の別の面も取り上げたいと思っています。

本シリーズの執筆にあたり、日本警察犬協会に数々の歴史的資料を提供していただきました。深謝申し上げます。

By 唯是 一寿

唯是家第8代。1972年、北海道生まれ。早大卒。団体役員、会社役員、国家公務員(法務省、非常勤)。東京都港区在住。“風街”で合理性と最適化を追求する、ミニマルな人生。本ブログでは、公共・公益活動、先祖探求・家系調査、短歌について発信。

2 thoughts on “【HISTORY】唯是日出彦と軍用犬 その8”

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