祖父・唯是日出彦の生涯について、「唯是日出彦と軍用犬」というテーマで記事を書いています。その2です。
前回は、帝國軍用犬協會が『軍用犬』という機関誌を発行していたところで終わりました。『軍用犬』は、1933(昭和8)年から1943(昭和18)年までの10年間、つまり激動の時代の真っ只中で発行されました。
近年、その原本を閲覧する機会がありましたが、戦時中という高揚感や勇ましさを割り引いても、これがなかなかどうして、門外漢の私でも読み応えのある雑誌と感じました。残念ながら末期の号にあっては、戦況の悪化と物資統制による紙不足の影響か、回を追うごとに紙質が劣化していき、活気があった誌面も内容が薄くなっています。
さて、この『軍用犬』には、日出彦の手による記事がいくつも掲載されています。代表的なものをご紹介しましょう。
第7巻第2号(1938〈昭和13〉年2月)には、協会本部からの依頼による、「雪國の飼育管理を語る」という座談会の記事があります。日出彦は司会と筆記を務め、寒冷の北海道における飼育の難しさを、お得意のユーモアを交えながらまとめています。


雪国における飼育管理の難点として、①犬舎の未整備、②凍傷、③魚肉中心の餌、④日照量の不足、⑤冬季の運動不足、等々を挙げ、その対策について侃侃諤諤の議論を交わしています。

「お庭藝を覚えて、それが勤務犬と云はれるものではありません」、「訓育と酷使とは別だからねぇ」というあたりに、日出彦の飼育理念が端的に表れているように思われます。
その3へつづく


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